弁護士法人はるか|長野法律事務所

脳挫傷,急性硬膜外血種,急性硬膜下血種,慢性硬膜下血腫,脳内血腫,外傷性くも膜下出血の説明

1.慢性硬膜下血腫

 ①発生・好発部位

  軽微な外傷後,1~3か月で発生,高齢者,乳幼児に多い。

  大部分は一側性であるが,両側の場合もある。 

 ②症状

  頭痛,対側の麻痺,痴呆症状など。 

 ③診断

  X-P,CT,МRI 

 ④治療

  手術的治療が一般的,局所麻酔下の穿頭術,穿頭血腫除去術,穿頭ドレナージ術 

 ⑤予後

  ほとんどの場合,予後は良い。

 

2.脳内血腫

 ①発生・好発部位

  脳挫傷などによって生じる場合,深部の血管が断裂して生じる場合,深部脳組織の挫傷に続発する出血によって生じる場合など。他の血種との合併もある。

 実際は脳挫傷と鑑別しにくいことが多い。 

②症状

 受傷直後から重篤な意識障害をみるものが多いが,清明期をみるものも多い。 

③診断:XP,CT,脳血管撮影 

④治療

手術または保存的治療 

⑤予後

 予後は一般的に悪くない。出血部位および合併脳挫傷に程度により後遺症を残す。