2019.11.8 交通事故
脳挫傷,急性硬膜外血種,急性硬膜下血種,慢性硬膜下血腫,脳内血腫,外傷性くも膜下出血の説明
1.慢性硬膜下血腫
①発生・好発部位
軽微な外傷後,1~3か月で発生,高齢者,乳幼児に多い。
大部分は一側性であるが,両側の場合もある。
②症状
頭痛,対側の麻痺,痴呆症状など。
③診断
X-P,CT,МRI
④治療
手術的治療が一般的,局所麻酔下の穿頭術,穿頭血腫除去術,穿頭ドレナージ術
⑤予後
ほとんどの場合,予後は良い。
2.脳内血腫
①発生・好発部位
脳挫傷などによって生じる場合,深部の血管が断裂して生じる場合,深部脳組織の挫傷に続発する出血によって生じる場合など。他の血種との合併もある。
実際は脳挫傷と鑑別しにくいことが多い。
②症状
受傷直後から重篤な意識障害をみるものが多いが,清明期をみるものも多い。
③診断:XP,CT,脳血管撮影
④治療
手術または保存的治療
⑤予後
予後は一般的に悪くない。出血部位および合併脳挫傷に程度により後遺症を残す。