2017.12.15 弁護士ブログ
経営は決断・・諏訪の名酒「御湖鶴」を飲んで
先日、居酒屋「絹一」さんで、「御湖鶴」を1合ほどいただきました。
御湖鶴は、諏訪の名酒…と書きたいところなのですが、醸造元の菱友醸造さんは、今年の春に破産しています。負債額は2億7000万ほどだったと報道されてました。
いいお酒を造ってきた酒蔵さんが残念な結末を迎えるのはとても悲しいことです。他人事だから言えることではありますが、何とか再生の途はなかったのだろうか、もう少し早く決断できていれば、事業譲渡や事業再生という手段も取ることができたのではないか…など、いろいろと思いを巡らせてしまいます。
経営は、決断です。経営者さんにしてみれば、人生を賭けてきた、我が身よりもかわいい事業、思い切れない、悩むお気持ちはよくわかりますが、経営者が早期に正しい決断を下すことが、事業にとっても、従業員、取引先にとっても、救いになります。その決断の責任を引き受けてこその経営でもあります。
私たち弁護士の稼業もまた、決断の仕事です。この事件をどう処理するか。何を証拠として出すか、何を出さずにおくか、どこまで書くか、どこまで攻め、どこで引くかを日々刻々と決断する仕事です。
お客様のために、迅速に、ベストな判断を下し、迅速に実行に移していく。一分でも一秒でも早く。それが弁護士の勝負です。今年も最後まで、そのために全力を尽くします。