おはようございます。
先日の交通事故事案の処理で、なんとしても相手方運転手に、直接、謝罪させたい、という依頼者さんがいらっしゃいました。
お気持ちはわかります。そして、こういう方は、たとえば不貞や事故などを処理していると、こういう方はしばしばいらっしゃいます。人間的には、理解できる感情です。
ですが、法的に「謝罪を要求する権利」っていうのは、不貞された配偶者にも、事故の被害者にもないんです。これは、あくまでも道義的、倫理的な問題で、法的な権利ではないんです。
そして、謝罪せよ!と求めて、言われてしぶしぶ相手方が、謝っても、謝られた方が納得いくでしょうか。「態度が真摯じゃない。」「目つきが人を馬鹿にしている」「あんなの謝罪じゃない」…だからもう一度謝罪せよ!と求めて、相手方は「え、さっき謝ったじゃないか」と言い返し、さらにもめる、ということが多いのです。
ひとさまに迷惑をかけて、謝罪を自発的にしない人であれば、ああ、そういう人なんだ、そういう人間性なんだ、と割り切ってしまった方がお互いのためであるように思います。いずれにせよ、裁判で「謝罪」を求めても、認められないのが、現状です。
さて、週も後半に差し掛かりました。引き続き頑張っていきたいと思います。