弁護士法人はるか|長野法律事務所

貫主の地位確認ってどういうこと?

天台宗務庁に善光寺大勧進の貫主を解任された小松玄澄氏が大勧進などに対し、貫主の地位確認と業務妨害禁止を求める仮処分を18日に長野地裁に申し立てる予定であるとの報道がありました。


やたらドロドロしていますが、会社などであれば、解任され、納得していない取締役が会社などを相手どって、裁判所に対し、取締役の地位確認の仮処分命令を申し立てる、というのはよくある話です。

この場合、解任したものが別の人間であったとしても、裁判所で相手方/被告とするのは会社になります。そうでないと、裁判の結果を「会社」に対して主張できなくなるからです。

今回も、天台宗務庁から解任された小松氏が、「大勧進」を相手どって、裁判を起こす、というのはそういう趣旨なのでしょう。
大勧進側も争うでしょうから、迅速性が重視される仮処分といえども、早々簡単には結論が出ないでしょう。これは会社の内輪もめでも同様です。


長野のシンボル、善光寺の醜い争いです。一刻も早く平和裏に解決してほしい、と願わずにはいられません。