事案について
傷病名・受傷部位
左顔面広範囲の肥厚性瘢痕が残った
解決方法(示談・紛争処理センター・訴訟)
示談
後遺障害等級・内容
9級「外貌に相当程度の醜状を残しもの」
増額額
・保険会社提示額 578万円
・示談額 910万円(1.5倍)
・増額額 332万円
事故状況
交差点を自転車で横断中に右折してきた車と衝突する。
解決のポイント
被害者は全国チエーンのレストランの副店長で接客業務をしていたが,事故後は裏方の料理の下ごしらえに担当変更となった。給与も基本給が減額となった。
相談者の左顔面の肥厚性瘢痕は大きなもので6か所あり形成外科で治療するも改善はわずかであった。7カ月治療して後遺障害を請求し見込み通り「外貌に相当程度の醜状を残しもの」9級であった。
男性の醜状であるが醜状が酷いため配置転換され店長昇進の望みが断たれた上に減給となっていることを踏まえて保険会社に1,955万円を請求した。保険会社の回答額は578万円であった。後遺障害の労働能力喪失期間を5年間と短期に計算していた。この期間の妥当性について交渉を再三行い910万円で解決した。本件の労働能力喪失期間(後遺障害のため減収が予想される期間)の交渉が難航しました。
弁護士からのコメント
小学生などの脳挫傷などの怪我においては,親が保険会社と交渉するのは困難です。交通事故に強い弁護士のご相談することをお勧めします。