2021.11.21 離婚
離婚の解決事例 ④
解決事例の紹介
相談前
5年前に夫に浮気をされました。その時に離婚をすると言いましたが、夫が二度としないので許してほしいと謝るので許しました。
段々と夫は夜遅く帰ることが多くなるしスナックやバーで飲んで帰ることも多くなっています。夫婦の会話はほとんどなく、5年前の浮気のことを考えると許せなくなり、夫に離婚の話をしたところ夫は離婚しないと言います。5年前の夫の浮気を理由に離婚できるでしょうか。
相談後
相談者の妻に5年前の夫の浮気後のことを聞きますと,夫と同居をして食事は妻が作り 夫の昼食の弁当も作っていたとのことです。
このことから,夫の浮気後に別居をしていたりして,もはや夫婦関係の回復が不可能と判 断される状況には至っていないと認められます。
そこで,5年前の浮気は過去の浮気と判断されるかどうかですが、その判断は経過年数で はなく浮気発生後の夫婦の生活がどうであったかにより判断されます。
浮気後同居し妻は夫の食事や弁当を作っていたことからすると夫婦関係は波錠していた とは認めらせんので5年前の夫の浮気を理由に離婚することはできません。5年前の浮気 は過去の浮気と判断されます。
夫と離婚されるとすれば夫と離婚について話し合うしかありません。そこで夫が離婚に 反対すると離婚はできません。
弁護士からのコメント
本件のような過去の浮気をした配偶者の妻からの離婚請求は原則として認められません。 夫の浮気後の状態が夫婦関係の回復が不可能と判断される場合には離婚が認められる可能 性はあります。