解決事例の紹介 浮気とDV➁
相談前
妻50歳銀行事務パート,夫52歳会社員の2人暮らしであるが,夫は短気であり妻は何年にもわたり暴力を受けてきた。今回は些細なことから口論となったところ夫が逆上して妻を突き飛ばし,床に腰を強く打ち付けて倒れているところを足で蹴るなどの暴力をふるった。整形外科で診察を受けたところ第4腰椎を圧迫骨折していて,腰痛が激しく3週間入院した。妻は今回の夫の暴力で結婚を継続することは不可能と判断し,別居して相談に来られた。
相談後
相談者の妻の収入は年110万円,夫は年750万円,子供はいない,自宅のローンは残金250万円で夫が支払っている。自宅の評価額は1500万円であった。夫婦の預貯金等の資産は900万円である。これらを勘案し、 調停を申し立て,相談者の妻は財産分与1000万円,離婚慰謝料500万円,傷害慰謝料160万円,後遺障害慰謝料420万円,後遺障害逸失利益862万円及び年金分割を請求した。
調停の結果,財産分与800万円,年金分割は2分の1,離婚慰謝料300万円,暴力による傷害慰謝料140万円,後遺障害慰謝料420万円,後遺障害逸失利益588万円で調停が成立した。
相談者は夫の暴力による損害賠償請求が満足のいく額が認められて喜ばれていた。
弁護士からのコメント
夫の家庭内暴力はなくなることは先ずありません。弁護士に相談することが大切です。