2018.1.11 弁護士ブログ
お客様に最善の結果をもたらすために
年末年始は、毎年のことですが、紅白もなければおせちも、当然箱根駅伝もなく、ひたすら山にこもって氷瀑を登り続ける1週間でした。こういう贅沢ができるのもヤマに囲まれた長野県の恩恵です。
今回は年末から冬型が強まり、大量の降雪が見込まれ、また高気圧に覆われる時間が短いことが予想されたことから、当然ながら雪崩対策を怠らず、それなりのルートを取ることに集中しました。入山前によく天気図を読み、気圧配置を検討し、必要な装備を準備しておくことが大事になります。
事件でも同様に、訴訟や、交渉に入る前に、手持ちの証拠をよく読み、相手が出してくるであろう反論や、相手が持っている証拠をよく検討し、事件の流れを十分に検討しておくことが重要になります。
ときどき、予想される相手の反論を検討していると「相手と交渉する前から相手の反論を気にしている。弱気ではないか」と心配されるお客様もいますが、それは少し違うのです。天候悪化が予想されるのに、スコップもわかんも、予備の食糧も持たないで冬山に突っ込めば、死ぬだけです。それは、避けなくてはいけません。
登山の成功は準備7割です。事件も同じです。
事前の、用意周到な準備こそが、お客様に最善の結果をもたらします。
今年も、一人でも多くのお客様に、一歩でも半歩でも良いプラクティスをおとどけできるよう、全力を尽くしてまいります。